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vol5 「 Swing is Freedom 」

 私はいわゆるゴルフレッスン番組を作っている。月に一度の収録には毎回、スポンサーのご尽力により、現在のプロツアーにおいてトップクラスの実力を誇るプロたちが出演するのだが、9月放送分のゲストは、現在の男子ツアーにおけるビッグネーム中のビッグネーム、いずれ「新・関西のドン」と呼ばれるであろう、今年も賞金王争いを演じている最中の谷口徹プロであった。

 私などは、失礼を承知であえて言わせていただくと、谷口プロのスイングをツアーの中継などで見ながら、「なんか変なスイングだよなあ」と思っていたのだが、実物を間近で見させていただくと・・・やっぱり変?であった。バックスイングをヘッドから始動し、そのまま実に深いコックを形成し、上体の捻転はさほど大きくなく・・・。つまり、ほとんど手だけで上げているように見える体勢から振り下ろすその打法は、一見したところ、実にコンパクトに見え、力感というものがほとんど感じられず、かと言って、流れるようにスムーズというわけでもない。これで遠くへ飛ぶんかいなと疑りたくなるのだが、そこはもちろん、並み居るビッグヒッターたちとの死闘を制してきた王者のボールは、飛ばし屋とまでは言えなくとも、当然しっかり飛んでいるし、どのクラブを使ったどんな状況でのショットも実に正確だ。あのコックの深さだと、インパクトのタイミングが実に微妙で、ピンポイントなタイミングを要求せれるのではないかと思うのだが・・・。しかし、その独特なフォームから繰り出されるスイングが正確無比なショットを生み、精密機械のようなパッティングを導き、そして谷口徹プロは常にツアーに君臨していることはまぎれもない事実なのだ。

 私は悟った。自分に合っていればどんなフォームだっていいんだ。自由なフォームから生み出されるスイングもまた自由でいいんだ。毎回ヘッドがどこを通るか判らないような、自由をはき違えた暴走するティーンエイジャーのようじゃ困るけれど、自分なりに追及し、自分なりに納得し、自分なりに一番いい結果が出るスイングならば、一般的な理論や常識や、他人の目などという、自分を縛るつまらないものたちからは自由になっていいんだ・・・。そうと解れば、スイング・・・ああ、なんと楽しげで美しい響きであろう。心も体もスイングし、そして何よりクラブがスイングする。そんな境地に私も早く達してみたい・・・。

 今やチャンピオンへの登龍門(の、ひとつ)。それが「 GOLF 武勇伝」!ぜひご覧あれ!

'06. 夏 (文/黒田クーリー)