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vol4 「武勇伝・でん・ででん・伝」

 私はいわゆるゴルフレッスン番組を作っている。月に一度の収録には毎回、スポンサーのご尽力により、現在のプロツアーにおいてトップクラスの実力を誇るプロたちが出演するのだが、驚くべきは、優勝未経験時に出演したプロたちの、その後の飛躍ぶりである。たとえば、それまでにも上位には食い込み、自身も得意な大会であることを自認していた東海クラシックを2003年秋、とうとう制した川原希プロ。彼は、その年の春と大会直前の2度、わが番組に登場している。次には今井克宗プロと平塚哲二プロ。彼らも2003年の夏と秋に番組に登場し、直後の11月と12月に相次いで初優勝を遂げ、その後も、今井プロは1勝、平塚プロは2勝を積み重ねている。さらに2004年には井上信プロ、昨年には丸山大輔プロとゴルフ界のベッカムこと矢野東プロが番組出演後に初優勝し、感激の涙を流している。そして今年、以前のやわらかいイメージから、ごく短期間のうちにソリッドに変身した増田伸洋プロが、梅雨空のうっとおしさを振り払うかのような果敢なプレーでチャンピオンジャケットに袖を通している。2006年度のツアープレーヤーの中で言えば、優勝未経験者のうち、過去に14名が番組に出演し、実にそのうち7名が出演後に優勝しているのである。彼らの活躍が番組のバリューをさらに上げてくれていることに間違いはなく、番組制作者としては嬉しい限りなのだが、それにしてもいったい彼らの飛躍はどこに起因するのだろうか。

 私が思うに二通りの理由が考えられる。ひとつには彼らは皆、そもそもいつ優勝してもおかしくないほどの潜在的な実力をもっており、その爆発前夜にたまたま番組に出演したのだという考え方。これは間違ってはいないと思うが、果たしてキャスティング担当者がいかに目利きであったとしても、これほどの確率で優勝前夜のプロばかりを出演させることができただろうか。もうひとつは、彼らがめったに出ない TV 番組に出ることによって、マスコミ人種や無遠慮な見物人に対する嫌悪感や恐怖感が薄らぎ、ツアーにおいての優勝争いの場面においても TV カメラなど何するものぞと、平常心を保てるようになったということ。こちらは少々手前味噌でもあり乱暴な推論だが、まったくのはずれでもないはずだ。

 ちなみに、わが番組に出演くださった主なプロを列挙してみると、渡辺司プロ、加瀬秀樹プロ、谷口徹プロ、横尾要プロ、西川哲プロ、野上貴夫プロ、小山内護プロ、神山隆志プロ、宮里聖志プロ・優作プロなどなど、ビッグネームの枚挙にいとまがないが、わが「武勇伝チルドレン(勝手に名付けてしまおう)」たちも、キラ星のごとく鮮やかに輝き、ゴルフツアーの歴史にその名を刻んでゆくことだろう。

 最後に、番組スタッフが最も待望するのは、派手々々ウエアで人気急上昇中、若手プロの兄貴的存在であり、ゴルフ界の番長こと立山光広プロが、番組ホスト役として毎度見せてくれているその実力をフルに発揮し、優勝してくれることである。

 今やチャンピオンへの登龍門(の、ひとつ)。それが「 GOLF 武勇伝」!ぜひご覧あれ!

'06. 夏 (文/黒田クーリー)