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vol.1 「CAとおよび腰っ!」  

 
 
わが業界で“CA”といえば、このほど放送開始されたドラマのなかで、主演の観月ありさが演じる職業=キャビン・アテンダント・・・のことではもちろんなく、少し古い言い回しで「3K」と呼ばれる職業の中でも、その3Kぶりが他の追随を許さないと私などは自負する放送・映像業界のなかでも、さらに3Kぶりを発揮するポジション=そう、カメラ・アシスタントのことである。

 わが業界のなかで、ディレクターを目指す者ならアシスタント・ディレクター、カメラマンを目指す者ならカメラ・アシスタントから、そのキャリアをスタートさせるのだが、そのどちらも近年は志望者の減少が見られる。近頃は映像系の学科を備えた大学や専門学校が多く、潜在的にはこの業界を目指しているように見える者が多いのだが、実感として内実は、他にやることも思いつかないし、ドラマなどで見ると、きつそうなのは判ってるけど楽しいこともたくさんありそうだから・・・程度の心持で在籍している者がほとんどであるように思う。もちろん、高い志の者もいるが、なかなかそういう人材は、地方の弱小プロダクションには回ってはこない。志の高低はともかく、運良く(悪く?)業界に入った諸君は、がんばっていただきたいものだが、私も常々、新人に言っていることがある。

 
「始めたての仕事であっても、おまえを知らない人たちから見ればおまえはプロなのだ。スキルが低くとも堂々とせよ。そして、自分がいちばん下なのだ、自分がいちばん出来ないのだ、などという卑屈な気持ちは捨てよ!それどころか、自分をいちばん上に置け。カメラマンの立場で、監督の立場で、あるいはいっそ、この現場、この番組のためにお金を出しているスポンサーの立場で周りを見渡せ!もしくは、幽体離脱し、空中から現場全体を見よ。そうすれば、自分が自分の役割を果たすために、今何をすべきかが自ずと見えてくるのだ。そしてスポンサー、制作陣、取材対象者、出演者などで構成される収録現場のなかで、たぶんいちばん若いグループに属するおまえが、いちばん素早く、いちばん活き活きと動け!なぜなら、毎日のそういった行動の繰り返しが、おまえの判断スピードやスキルを上げるトレーニングとなるからだ。それに何より、現場が活気付き、みんなが気持ちいい。さらに大きな意味は、わが社に発注してくださっている方への、わが社とおまえ自身の大きなアピールとなるということだ。要求されたレベル以上のものを見せることが出来た仕事で生まれたクライアントとのおつきあいは、それ以降も続く。おまえがディレクターなりカメラマンと呼ばれる立場になったときにも変わらず続いているのだ。おまえの成長を見ているのは社内の人間だけではない。おまえの成長と進歩を、おまえが関わったすべての人たちに見せよ。仮に、キャリアの出発点において、おまえのスキルが低かったとしても、それは当たり前だ。しかし、そこからのおまえの成長や進歩を目のあたりにすることができた人は、成長への努力を重ねることができたおまえの意志の強さを感じ、進歩することが出来るおまえの能力に本当の信頼感を抱くのだ。」
 
 高い志を、社会人として忘れてはならない礼儀正しさと謙虚さで包んで・・・。
 さあ、はたしてどこまで登って行けるかは本人次第。
 腰の引けた男(女)には誰も期待しない。期待されなければ仕事は与えられない。
 仕事がなければ進歩はない。および腰には明日はない!    (文/黒田クーリー)